最近、山東省科技庁は省級の技術革新センターを正式に発表し、自由貿易試験区青島エリアにおける山東省ゲノム編集育種技術革新センターの建設が許可され、今回許可された10の技術革新センターの1つとなり、また、青島市の今回許可された唯一のものでもあります。

山東省ゲノム編集育種技術革新センターは青島清原作物科学集団有限公司が主導し、中国農業大学と山東農業大学が共同で建設するもので、主にゲノム編集基盤のコア技術、重要な遺伝子、作物ゲノム編集育種体系などの分野を中心に、主要なコア技術の難関攻略を行い、新技術・新成果の移転及び実用化を推進することで、種苗業界の振興を後押しします。革新センターの建設が許可されたことは、自由貿易試験区青島エリアにおける科学技術の革新及び成果の実用化を促進し、遺伝子技術の未来産業のコアコンピタンスの向上につながると期待できます。

山東省ゲノム編集育種技術革新センターは国家の生物育種産業の戦略的ニーズを指針とし、ゲノム編集の基礎研究分野における高等教育機関の技術的優位性を十分に活用し、青島清原作物科学集団有限公司の成果実用化・応用プラットフォームと結びつけ、科学技術リーディングカンパニーを主体として、山東省内外の優位性ある科学研究機関が協同革新を行うゲノム編集技術革新体系を形成します。また、同センターは中国をリードする作物形質転換プラットフォームを構築し、トウモロコシ、大豆、水稲など、およそ20種類の主要作物の形質転換を実現することができ、年間転換量は国内上位であり、山東省ゲノム編集育種産業の国内外におけるコアコンピタンスを全面的に高め、山東省種苗業界の質の高い発展及び「斉魯糧倉」（山東省穀倉）の建設に強力に支援します。

近年、自由貿易試験区青島エリアは遺伝子産業と細胞産業の発展を先行的に計画し、海洋生物学的解釈、遺伝子配列決定装置・試薬、分子生物育種、遺伝子に基づく精密ヘルスケア及び合成生物の5つの分野に精密な展開を図り、山東省遺伝子及び細胞診断・治療の未来産業クラスター、青島市遺伝子及び細胞未来産業核心エリアに指定されました。現在までに、重点遺伝子技術企業53社が集まり、総投資額は120億元を超え、年間生産高は30億元を突破しました。

山東省ゲノム編集育種技術革新センターの建設許可は、ゲノム編集育種分野における青島の技術革新及び産業化発展が新たな段階に踏み出したことを示しています。自由貿易試験区青島エリアは、これからも引き続き国内外の優位性ある科学研究機関との協力を深めていき、ゲノム編集育種技術の絶えない革新と突破を推進し、新技術・新成果の転移及び実用化を促進し、種苗業界の振興及び農業の現代化に強力な技術的基盤を提供していきます。