6月6日、青島市政府新聞弁公室は記者会見を開き、2025黄河流域越境EC博覧会について紹介しました。黄島区政府党組メンバー、自由貿易試験区青島エリア工作委員会委員、管理委員会副主任の隋斌氏、山東省商務庁弁公室副主任の劉志勇氏、青島市貿易発展サービスセンター副主任の王大崑氏は記者会見に出席し、質問に答えました。
審査を通して、青島市政府、山東省商務庁、商務部対外貿易発展事務局は6月12日から14日にかけて青島西海岸新区にある金沙灘ビール城において第4回黄河流域越境EC博覧会を開催すると決定し、テーマは「黄河シルクロード 世界へと躍進する」と発表しました。
背景と意味
黄河流域越境EC博覧会の開催は、習近平総書記が黄河流域の生態系保護と質の高い発展の全面的な推進に関する座談会で発表した重要談話の精神、および山東省視察時に指示した要求の具体的な実践事例です。2022年1月、山東省第13期人民代表大会第7回会議では、「黄河流域越境EC博覧会の創設」を提案しました。2023年、黄河流域越境EC博覧会は山東省政府によって「中国(山東)自由貿易試験区の改革・イノベーション深化方案」に組み込まれ、「山東省越境EC飛躍発展行動計画(2023-2025)」の重点支援対象の越境EC展示会に加えられました。2023年9月、青島市政府の継続開催を決定した10大展示会の一つに選定されました。2025年、山東省商務庁が主催する唯一の展示会プロジェクトに指定されました。
2022年以来、同博覧会はすでに三回開催され、「発展の共通認識の結集」「交流プラットフォームの構築」「商業貿易のマッチングの促進」「産業の海外進出の支援」「東西部協力の深化発展の推進」などの面で数多くの成果をあげ、黄河流域沿い及び国内外のバイヤーを3.3万社集結させ、需給マッチングにおいて累計13億元の取引額を実現しました。すでに山東省が黄河重大国家戦略を深く実施するために築き上げた重要なプラットフォームとなり、黄河流域の各省における越境EC産業発展プラットフォーム及びデジタル貿易新業態協力プラットフォームの構築に積極的な模範作用を示しました。
今回の博覧会は中国共産党第20期中央委員会第3回全体会議の精神を全面的に貫徹し、制度型開放を着実に拡大するための重要な実践であり、「ヒット商品の選定」「プラットフォームの開拓」「エコシステムの構築」の核心的な話題をめぐり、越境貿易関連企業の課題に焦点を当て、グローバル資源を結集し、産業チェーン全体をカバーする越境ECエコシステムを構築することで、高い物流コスト、難しいブランドグレードアップ、新興市場開拓の力不足など、企業の課題の解決を支援し、黄河流域越境EC博覧会の新たな一章を開きます。
今回の博覧会は市場化運営、専門性向上、国際化発展の新たなモデルとルートを積極的に模索し、「展示+会議+祝祭」など多様な形式を融合することによって、中国越境EC業界の夏の交流イベントを構築し、展示会の集結及びスピルオーバー効果で中国北部の越境ECエコシステムの中心を形成し、黄河流域9省における越境ECの品質向上と迅速な発展の達成を支援します。
今回の博覧会はサービス企業のグローバル資源への連結とグローバル市場への参入に焦点をあて、「メーカーから直接購入」のモデルを構築し、「北部の特色ある産業」の連携体制を革新的に打ち出し、「ビッグデータ+人工知能」による意思決定のエンパワーメントを構築し、「政策支援+データエンパワーメント+サービスクローズドループ」という三次元支援により、参入障壁の低減と業務効率化で企業のグローバル市場への参入を後押しし、越境貿易の海外進出の新たなルートを先取りします。
今回の博覧会の概況
2025年黄河流域越境EC博覧会は青島市人民政府、山東省商務庁、商務部対外貿易発展事務局が共催し、山西省商務庁、内モンゴル自治区商務庁、河南省商務庁、四川省商務庁、陝西省商務庁、甘粛省商務庁、青海省商務庁、寧夏回族自治区商務庁及び新疆ウイグル自治区商務庁の強力な支援を受け、さらに青島市商務局、青島西海岸新区管理委員会、中国(山東)自由貿易試験区青島エリア管理委員会が運営し、青島全聯薈海国際会議展覧有限公司が実施します。
今回の博覧会の総計画面積は2.3万平方メートルで、合わせて以下の9つのパビリオンが設置されました:1号越境輸出入館、2号及び9号越境ECプラットフォームサービスプロバイダー館、3号黄河流域産業及び総合試験区館、4号北方特色産業館、5号総合サービスプロバイダー館、6号日用品及びギフト館、7号及び8号工場館。世界的に有名な越境ECプラットフォーム及びサービスプロバイダー、黄河流域各省(区)及び新疆ウイグル自治区の特色産業ベルトの企業が集結し、京津冀(北京・天津・河北)、長江デルタ、粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門(マカオ)両特別行政区によって構成される都市圏)などの地域の関連企業との連携を図っています。
今回の博覧会では660ブースを設置し、国内の18省(区)市の55以上の産業クラスターを引き寄せ、500社以上の企業が出展を申し込みました。そのうち40の越境ECプラットフォームが会場で出展し、来場者数は延べ5万人以上の見込みです。
今回の博覧会は「トレンド発表―プラットフォームマッチング―販売者育成―モデルチェンジエンパワーメント―商業貿易マッチング」の5つの次元のイベント内容を構築し、黄河流域越境ECの発展共有会、人気プラットフォームと新興市場のワンストップ海外進出、販売成功事例共有会、販売者成長キャンプ、青島ビール越境の夜など、17回の関連イベントを行うことで、企業の越境ECへの参入を加速して支援し、黄河流域産業ベルトのグローバルバリューチェーンへの参入を促進します。
今回の博覧会の特色と目玉
今回の博覧会は新たな発展理念を全面的に貫徹し、イノベーション、協調、グリーン、開放、共有という五つの核心的要素を統合し、北方越境EC産業エクシステムセンターの構築を後押しし、黄河流域9省における越境EC産業の質の高い発展の実現を促進します。
「イノベーション」を原動力に、産業連携新モデルを実現する
今回の博覧会は初めて「北方特色産業」連携モデルを革新的に打ち出し、従来の展示会の単一的な展示形式を打破し、「専用パビリオン」と「産業展示エリア」との深い融合により、北方の特色ある産業とグローバル市場との正確なマッチングができるプラットフォームを構築します。
「北方特色産業館」は地域の特色産業及び国家地理的表示保護製品を集中して展示し、没入型展示と越境商業貿易マッチングにより、地域の優良製品と国際・国内市場との効率的なマッチングを推進し、「北方の特色産業のパノラマ展示+産業資源の正確なマッチング」という連携メカニズムを形成し、特色ある産業の集積を実現します。
「協調」を遂げた連携で、黄河沿い共同体の新構造を構築する
地域協調発展と対外開放戦略が深化する中、黄河流域越境EC博覧会は東西を貫通し、国内外を連結する双循環の中心結節点となっています。今回の博覧会は「双循環による産業ベルトのエンパワーメント」を中心とし、初期の「黄河流域産業ベルト現地調査」で形成された正確なニーズマッピングを基盤として、「省・市団体イメージと産業チェーンパノラマ展示」の革新的モードを採用し、「ニーズマッチング―資源配分—成果転化」をカバーする全チェーンエンパワーメント体系を構築します。黄河流域9省及び新疆ウイグル自治区と連携し、黄河沿い経済ベルトと「一帯一路」西開放通路の戦略的接点を作り、沿岸産業ベルトの質の高い発展に新たな原動力を注入します。
また、今回の博覧会は地域産業の特色をもとに、「東は日韓、西は黄河流域とつなぐ」という立地戦略の優位性を最大限に活かし、青島港鉄道・水上複合輸送、鄭州中欧班列物流結節点、西安空港専用ラインなどの物流資源を統合し、商品選定、物流、決済から現地化運営までのフルプロセス支援を企業に提供し、黄河流域企業のグローバルバリューチェーンへの効率的な参入をサポートし、内陸地域からの海外進出の新しいページを開きます。
「グリーン」を牽引力として、低炭素実践の新モデルを再構築する
今回の博覧会は環境に優しい運営理念を貫徹し、デジタル技術と深く融合し、ペーパーレス化サービスを全面的に推進し、電子入場証、電子フロアマップ、電子展示会ガイド、電子会報など一連の革新的措置により、ペーパーレス化の割合を大幅に高めました。建設全体は80%の材料リサイクル率を実現し、そのうち、アルミニウム合金及びトラスのリサイクル可能なフレームが100%再利用可能です。陳列台の装飾は環境配慮型水性シールと食品グレード装飾性フィルムを全面的に採用し、汚染物の大量排出を削減しました。世界リサイクル基準(GRS)認証を取得した難燃性カーペット、生分解性ハニカムボード及び再生ポリエステル繊維を使用した環境保護型テント生地を特別に使用し、展示業界の低炭素化へのモデルチェンジに実践モデルを提供しました。
「開放」の融合で、グローバル開放の新たな先進地とつなぐ
敦煌網(DHgate)と淘宝(タオバオ)がアメリカ市場でダウンロード急増を記録し、一大ブームを巻き起こし、まさにグローバル越境ECプラットフォームが中国産業ベルトの海外進出の加速を支援することを示す縮図です。今回の博覧会は越境ECプラットフォームの新たな展開を果たし、40を超えるグローバル越境ECプラットフォームを初めて集結しました。Amazonグローバルセリング、Alibaba.comなど20以上の有名eコマースプラットフォーム、ロシアeコマース大手会社のワイルドベリーズ(Wildberries)及びYandex.Market、オランダ最大級eコマースプラットフォームのBOL.com、欧州の全種類eコマースプラットフォームであるVoghionなどの世界トップクラスのeコマースプラットフォームが含まれています。欧米、東南アジア、ラテンアメリカ、中東などの重要市場をカバーし、新興市場専門エリアを特設し、ロシア、中東、ラテンアメリカの兆元規模のビジネスチャンスを直接開拓します。この盛会は単なるECプラットフォームの実力の集中した披露だけではなく、中国企業が世界とつながり、未来への基礎を築く戦略的拠点としての役割も担っています。
「共有」によるウィンウィン、展示会プラットフォームの新たな価値を解放する
メーカーの調達ルートを共有します。今回の博覧会では厳格な審査に合格した認証工場を厳選し、「工場―販売者」の直接購買ルートを全面的に構築し、中間業者を排除することで、調達コストを20%以上削減できます。すべてのメーカーはFOB(本船渡し)条件で直接供給し、「工場による透明オファーと安心できる海外進出」を実現し、越境貿易関連の販売者にワンストップ式ソーシング購買ソリューションを提供します。
オンラインとオフラインの一体化供給・購買サービスを共有します。今回の博覧会はオフラインでVIP購買マッチングエリアを特設し、アマゾンのトップ販売者、海外の優秀バイヤーなどを集め、一対一商談と買主ニーズの事前公開により、「工場と貿易会社の直接取引」「華僑ネットワークを活用した連携」を実現します。オンライン調達エリアはスマートシステムを基盤として、365日24時間体制のマッチングサービスを提供し、「インテリジェントマッチング+具体的な商談」の完全なビジネスフローを形成します。
フルサイクルデジタル化サービスを共有します。今回の博覧会は「展示前―展示中―展示後」というフルサイクル産業エンパワーメントシステムを構築し、ビッグデータで産業ベルトの需給を分析して市場を正確にマッチングし、AIで購買行動をリアルタイムに解析して提案し、公式コミュニティによるビジネスチャンス情報の自動配信及びコンプライアンス相談サービスを提供し、一回の展示会参加の価値を365日継続運営につなげます。また、今回の博覧会はeコマース分野の専門家、主要プラットフォーム政策顧問及びトップ販売者資源を集結し、企業が多く直面している経営上の課題に対して、カスタム海外進出プランを提供し、戦略的意思決定の支援を行います。
2025年黄河流域越境EC博覧会の開幕が近づくにつれ、同業界の知恵を結集し、世界のビジネスチャンスとつながるこの盛会が、いよいよ幕を開けようとしています。より高い基準、より高品質のサービスで、高規格、高水準の業界の盛大なイベントを作り、黄河流域の越境ECエコシステムの発展に新たな活力を注入し、貿易強国建設のためにより多くの経験を積み、より多くの新しい道を探ります。